このオーストラリア最北端の地には、季節がないと思われている。
確かに23℃より下がることもなく35℃以上あがることもない。
この地では年中半袖半ズボン、半袖シャツで過ごすことができる。
慣れるとこんなに住み心地の良い場所はないと思う。
この程度の気温差では、人はそれほど季節を感じないのだが植物は人より敏感の様だ。
5月になるとワイルドフラワーが一気に花を付ける。
一輪で見ると見栄えのしない花ばかりだが、一斉に咲いていると中々良いもので、
金曜島には砂地に咲く淡いピンクの丸い花がある。
井戸の水揚げの帰りに摘んできては東京のお姉さんが活花で楽しんでいる。
面白いことにこの花、“咲き出しの時からすでにドライフラワーのように思えます。”と法美さんがおっしゃる。
活花も束にして縦長の花瓶でほかの花と合わせる。すると中々の味を出す。
欄の花も咲き出した。
ピンクのクックタウンオーケットが山の中で華麗な姿を見せる。
花が咲く前は見つけるのも無理だが、いざ花が咲き出すと、ピンクの花が遠くからでも目に入る。
5月の咲き始めの花は濃く時に美しい。
ワンガイの実も大分成長している。
コウモリがまだ青い実を食べ落としている。
雨季が終わり星が綺麗に見え、北側の金曜島の山に北斗七星が見え、南側に南十字星が見える。
この時期だけ同時に南北の代表の星を見ることが出来る。
冬が来たのである。
朝夕涼しく感じる。
昼間に潮が引き、アサリ掘り、アラフラオオニシを見て楽しむことが出来る。
南東貿易風が咲き海が荒れるので、海に出るのが大変になってくる。
金曜島は最低気温23℃の冬が来た。
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