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2018年1月24日 (水)

夏が来た

早朝、5時には起き出す。

宿舎前の花に水をやり、一日が始まる。
南十字星が横向きで宿舎前に
瞬きオリオン座は後方に移動している。

 “夏” である。

湯沸かし器のスイッチを入れ、『浜口さん、増本、清水』の仏前の湯飲みを下げ、
新しい日本茶を入れ、線香を立てる。
こうする事で、3人が私達の一日を守ってくれているような気がする。

6時前に2人の『ゆか』が起きてきて、朝食を済ませる。
『鬼木ゆか』は動物の餌を両手に持ち“出勤”である。
動物を飼うのは、ただ餌をやるだけでは、それらの様子を伺うことは出来ない。
その点『鬼木ゆか』には観察力がある。

この“観察力”がある人は仕事を覚えるのも早い。
私達のようなところで生活をしていくには、大事なことである。

夏になると、夜は潮が引き、昼間には潮が高くなる。
すると、鱚(キス)が浅瀬に群れをなす。

2人の『ゆか』が
「行こう!」
と、私を誘うのである。

チョット水浴びのついでに鱚を捕らえる。
桟橋で鱗と内臓を取り除き、台所に持ち帰り捌く。

私が3枚におろし『鬼木ゆか』が小骨を除き、『小川ゆか』が真空パックの作業を行う。
すると、見事な“真空パックされた鱚”が出来上がる。
淡白な魚は真空パックにすると長持ちする。
半年後に食べても、私の様に鮮度にうるさい者でもだまされる程である。


去年の相棒、『弘子』『かなみ』『真理絵』が共にこの作業をちょくちょくこなした。

真理絵が
 「“コノシロ”は顔が笑っている」
と、訳の分からなぬ事を言っていたのが思いだされる。

最近 “LINE” というものを使いだした。
時々、魚の写真や金曜島の出来事を送っている。


金曜島に “セミの声” が聞こえだした。

もうすぐ、カブトムシが電灯にぶつかりだす。
何しろ周囲に灯りがないから、我が家の灯りに集まってくるのだ。
特に何をする訳でもないが、セミは精一杯鳴き、カブトムシは顔を見せに来る。

それはそれで、良いものである。

こうしていつもの金曜島の“夏”が始まる。

高見

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