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2017年3月

2017年3月28日 (火)

25回目の金曜島

 下着、クツ下、綿棒等すべてを準備され、

毎年の様に四子男が来てくれる。

今迄に、多い年は2度来てくれた。

数えて今回で25回目と、本人は言う。

もう20年以上も前になるか、初めて来たときは、

「人生観が変わった」、と言った。

それから大きい仕事を終える度に、

自分へのご褒美と、金曜島に来る様になった。

私は別に何の世話もしないが、25回目となると

勝手知ったる「友の家」


 朝、私達より遅れて起きてくる。

私は四子男が台所に来る前に、仕事を済ませて待っている。

バナナ、ニンジン、ケール、キューリ、牛乳を入れ

ミキサーにかけて飲ませる。

四子男は出されたものは、何でも食べ、飲む様に

奥様に「しつけ」られている。

一口飲んで顔をあげ、私の方を向いて

「うまかネー」、と言う。


 養殖場では、好天気の日は、真珠貝の掃除を主にやる。

7時から始め、9時には宿舎に帰り休憩をとる。

四子男さんは、朝からビールを片手に桟橋で釣りを楽しんでいる。

今回、半月(小潮)で潮も良く、大物がよく喰ってくる。

でも、当たりがあっても半分は逃がす。

やはり1メートル以上の魚は難しい様だ。


 近年、ジェットスターの運航でCAIRNS‐OSAKA、NARITA

と便利になり、その上安い値段で行ける様になった。

木曜島からも多くの知人が日本へ行っている。

30年来の友人ラッセル夫妻も、つい最近行ってきた。

大阪、九州の旅で当然の様に、四子男の世話を受けた。

私の友人は義理堅いのが多い。

そこでラッセルは、四子男が来るならばと

休みを取り、待っていた。

私の忙しい時に魚釣りに連れて行き、ビール、テキーラを

たっぷり飲み、飲ませ、高笑いをし、最高の一日だった様だ。

四子男も、英語に対して耳が慣れてきているのと、

本来の頭の切れもあって、英語での冗談に

上手に対応している。


 四子男は日本で本当に忙しいので、金曜島に

来た時くらいゆっくりさせてあげたいと思っている。

「ビールを片手」に「良かとこナァー」と日に何度も口にする。

金曜島を褒められると、私は気分が良くなり

ビールをもう一本差し出してしまう。


 若い頃の四子男はよく飲んでいた。

我が家の若い人に、5分に1本お出しする様にと頼んだものだ。

最近は大分アルコールの量も少なくなった。

年をとったのか?

でも、まだまだ普通の人の何倍も飲む。

いつもの様に、魚釣り、昼寝、ビールを飲み、身体を休め、

4泊5日の休日は終わった。


 いつもは目を赤くし、別れを惜しむ四子男さんだが、

今回は私がもうすぐ日本に帰るので、平気であった。

意外や意外、一緒に見送りにきた

「いいんですかの中村ひとみ」が、汗と涙をながしていた。

短い間であったが、

四子男さんの人間性に感じるものがあったのかもしれない。

四子男さんが半年後に又来てくれると、

中村ひとみの島生活の成長を見る事ができるのだが。



                             髙見

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